日本の喫煙率は少しずつ低下していますが、諸外国に比べ52.7%(1995年厚生省)と高く、一方で、喫煙者の80%は禁煙したいと思いながら止められないそうです。それは、アルコール依存や他の薬物依存と同じように、たばこ依存症(ニコチン依存症)すなわち病気だからなのです。従って、禁煙のためには、たばこを止めようとする本人の強い決意と医師の支援が必要です。
 

平成19年4月からニコチンパッチ貼付による禁煙診療が保険の対象となりました。さらに平成20年4月からは経口薬も登場し、いずれかを選択することができます。私たちは禁煙したいあなたを支援いたします。

もう一つの依存 心理的依存

もう一つの依存 心理的依存

たばこが止められないのは、2つの依存症によるといわれています。主たるニコチン依存ともう一つの心理的依存があります。タバコを喫むといいアイデアが浮かぶ・場つなぎによい・ストレス解消になるなどです。どんな場面で喫煙するかを振り返り記録してみて下さい。ご自分を客観視することは、禁煙を始めてから大変役立ちます。ニコチン依存と心理的依存を断ち切るためにお役に立とうとしているのが私たちの禁煙支援です。

あなたのニコチン依存度は(簡易判定)

たばこを止めるといろいろな症状(ニコチン離脱症状)が出るのが一般的ですが、それはニコチン依存度の高さに比例して強くなります。離脱症状は薬(貼る薬と飲み薬があります)で抑えることができます。

あなたのニコチン依存度を確かめて下さい。

ニコチン依存度

あなたと2人の 二人三脚

まず、なぜ禁煙を思い立ったか、禁煙の理由をハッキリしてスタートすることが大切です。
思い立ったが吉日、禁煙支援外来をお訪ね下さい。禁煙の手順などお話します。その日から、あなたとの二人三脚が始まります。外来診療のおおよその経過は、初回診療時に喫煙状況や禁煙に関する意志などお尋ねし、今後の方針を相談をします。
禁煙診療は、禁煙開始から12週で終了するのが標準です。初回診療時には、ご家族とご一緒にお出でになるのがベストです。

ニコチンパッチ療法(貼り薬)

ニコチンパッチ療法
ニコチンパッチ貼付け

たばこを止めると血中のニコチン濃度が低下して、たばこを吸いたい・落ち着かない・頭痛・体がだるいなどの離脱症状が出現しますが、そのピークは止めてから2~3日間で、その後徐々に消失します。殆ど見られない人もいます。
この離脱症状の軽減と禁煙継続のために、ニコチンパッチを貼るニコチン置換療法が有効です。皮膚から吸収される低い濃度のニコチンで離脱症状が緩和されます。この療法は8週で終了し、その後は薬剤なしで禁煙を継続してもらいます。この全経過のなかでいろいろなご相談に応じます。

内服療法(飲み薬)

内服療法(飲む薬)
チャンピックスの服薬

この薬はニコチン依存状態にある脳に働いて、喫煙しても満足感が得られないのと同時に吸いたい気持ちも軽減させる作用を持っています。服薬による治療期間は基本的には12週間です。

病気は予防が一番

「病気の原因のなかで予防できる最大、単一の原因がたばこである」とWHO(世界保健機関)が発表しています。ニコチン依存症の治療は、がん・心臓疾患・肺疾患・高血圧症など喫煙関連疾患(生活習慣病)の予防と予後改善につながります。
厚労省は平成14年 国民の健康増進のために「健康日本21」という施策を立ち上げ「健康増進法」を制定して生活習慣病予防を働きかけています。その中にも禁煙対策が組み込まれているのはご存知と思います。病気は予防が一番です。ご自分のためはもちろん、ご家族のため(受動喫煙)にも禁煙を考えましょう。

 

たばこを止められないのは意志が弱いからではありません。
ニコチン依存症(病気)だからです。
たばこを止めたいあなたを支援いたします。

禁煙外来ついてお気軽にご相談下さい

南部病院医事課 電話番号 0179-34-3131